MMさんより仮面ライダーの絵を頂きました。 (30年前の私の記憶の中に原作の仮面ライダーが ヘルメットを取るシーンががあり、自分の記憶間違い? と考えながら色々とMMさんに聞き) MMさんに 当時の事を教えていただきました。 今ではほとんどの人が忘れている(知らない)事です。 MMさんのお話を右に掲示します。→ |
投稿者 MMさんのお話 仮面ライダー』は、これまでの等身大ヒーロー物とは違った 全く異色のヒーローだった。 100%TV向けのヒーローとして企画され、 デザイン等の設定は漫画家「石ノ森章太郎」に託された。 世界制覇を企むショッカーが造った改造人間。 その斬新なデザインは、瞬く間に子供達のヒーローとなるに十分だった。 仮面ライダーが放映される直前、ライダーが雑誌「ぼくらマガジン」の 表紙を飾ていた。 ライダーを中心にショッカーの怪人数体が配されていたいたのだが、 当時それを見た私は一体どれが仮面ライダーか全然見当が付かなかった。 なにしろバッタの改造人間である。 ピンク色の複眼にギザギザの口元。 どう見ても正義のヒーローには見え無かったが、それこそが当時のTV スタッフにすれば、まさに我が意を得たりだったのだろう。 TV放映の開始と共に、雑誌連載もスタートした。 この雑誌連載はTVシリーズとは異なり、当初よりの原作者の設定が 生かされた物となっていた。 原作版では仮面ライダー本郷猛はその仮面を取る事が出来る。 (TVの改造シーンでも仮面の無いライダーが登場しているが) 当時のサイボーグ技術は人間の機械改造で、ライダーの仮面は その能力を発揮する為のスイッチ的な物として描かれていた。 (ライダーの仮面に内張りされたメカニズムが、本郷猛の改造された 肉体のメカニズムと連動し、ライダーのエネルギー源である風の 導入口を開き、ベルトの風車<タイフーン>を作動させる) それともう一つ原作ならではの設定が有る。 それはサイボーグ本郷猛の怒りや悲しみが、改造手術で受けた全身の 傷跡を浮かび上がらせる事。 つまりは、仮面ライダーの仮面こそが本郷猛の真実の顔であり、 仮面を取った姿が異形の顔と言う事になるのではないだろうか…。 仮面ライダーのほんのさわりだけを書いてみた。 TVシリーズは1971年に始まり、当時のライダーは風力エネルギー が無ければ変身すら出来無かった。 1971年と言えば高度成長真っただ中で、日本万博も終わった後である。 旧1号こそ本当のライダーだと思ってるファンも多い。 私もその一人なのだが…。 この突っ込みどころ満載のつたない文章も、当時を思い出して頂く為の きっかけになればと言う事で、私の言い訳にしておこう。 |